おみくじで末吉が出た。こんな時に大喜びされる方は少ないですよね。凶でなくてよかったな・・・と自分自身で納得してしまうという方が多いのではないでしょうか。
しかし、皆さん末吉の本当の意味をご存じでしょうか?小吉と末吉って何が違うの?という疑問に明確に答えられる方は少ないのでしょう。
ここでは、末吉について詳しく掘り下げていきましょう。
末吉の本当の意味とは?
末吉には隠された意味があります。吉の中でも末っ子的な存在の末吉なのですから、吉が低いなら価値が低いと勘違いしている方も多いもの。しかし、末吉というのは、さまざまなおみくじの中でも、ワイルドカード的な役割を担っているのです。
現在の運勢としては、確かに良くないけれど、これからの未来には運が開けていきますよという末広がりの意味を持っているのです。
凶や小吉よりも、未来に希望を持てるおみくじが末吉といえるでしょう。
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末吉と小吉はどちらが良いの?
末吉と小吉の違いですが、ランク的には小吉の方が上であり、その次に末吉が来ます。つまり、大吉→中吉→小吉→末吉となり、文字通り兄弟にたとえてみるなら末っ子の吉になります。
地域によって違いがあり、大吉→吉→中吉→小吉→末吉→凶というところもあれば、大吉→中吉→小吉→吉→末吉→凶といったパターンも存在します。
どちらにしても、小吉や吉など吉グループの中では、もっとも下にいるのが末吉になります。各項目にも、暗いトンネルの中にいる状態など、一見するとネガティブな印象を抱く文言が書かれているものも多いようです。
しかし、前述でも説明したとおり、今現在の運勢がそうなのであって、未来に行くほどにどんどんと運が開けてくるという意味では、後から良くなる事柄が、大吉よりも良い可能性もあるのではないでしょうか。
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未吉の内容を見てみたらけっこう悪い?
後に良くなるとはいえ、今はまだ試練のときなのか、末吉の内容はネガティブ気味のようです。どんな運勢が書かれているのか見ていきましょう。
良くない内容
- 待ち人・・・さわりあり 来ず(知らせはあるが来ない)
- 転居・・・よろしからず(良くない)
- 商売・・・思いがけぬ損あり
- 恋愛・・・今はまだ駄目です
ここだけを見ると、ほぼ凶じゃないかと思えるかもしれませんね。こういった内容を見れば、がっかりしてしまうのも分かります。ですが、希望を捨ててはいけません。やはり、末広がりの末吉ですから、後に良くなりそうな内容も見受けられました。
後から良くなる内容
- 縁談・・・あせらずに待て
- 争い事・・・勝ちがたし 時をまて
- 待ち人・・・おそけれど来る
今すぐではないけれど、辛抱強く待てば良くなる感じがしますね。ただし、同じ末吉とはいっても、ランクと同じようにその神社やお寺、番号といったものでも、内容は変わるというのが一般的です。
全体的に「さわぐな」「さわがぬが利なり」「感情を押えよ」「さわげば敗れる」といった内容が多いようです。ですので、今は運気が悪いけれど、ジタバタすることなく静かに待っているのが良いということになります。
もしくは、密かに努力を続けて、運気が上向きになるのを待つというアドバイスになると思います。未来には幸運が待っているという解釈は一緒ですから、あとは、タイミングや努力次第といったところでしょうか。
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末吉についてのまとめ
おみくじの末吉についてさまざまなことが分かったと思います。吉と付くものの中では最低ランクに位置されており、内容に関しても、ネガティブになってしまうようなものが多いですが、末吉の末は、末広がりの末ということで後々良くなる運勢なのです。
ですので、末吉が出たとしても落ち込まずに希望を持つことが大事です。また、慎ましく生活しながら努力することが幸運への近道になるのではないでしょうか。