占いの内容や悩み相談について。人はどういうときに占いたいのか？

古来から人間の行く末を大きく左右してきた「占い」。
昔は占いの内容によって、一国の政治が決定することもあるほど強い影響力を持っていました。
現代ではそれほどの影響力は無くなってきており、どちらかといえば娯楽の一つとして考えられることが増えたようです。

このページでは、現代の占いでは具体的にどのような内容が相談されているのか、人はどんな時に占いに頼りたくなるのかなど、占いについての気になる情報をご紹介します。

何を占うのか？よくある占いの内容とは？

まずは「占いの内容」について。
ファッションと同じように、占いにもその時代の流行があります。
一昔前は動物占いや血液型占いで性格や相性を占うのが流行っていましたが、今はほとんど見かけなくなりました。

では、今の占い事情としては、周りの人がどんなことを悩んでどんなことを占っているのでしょうか。
また、これから占いをしてみようと思っている人なら「自分のこんな悩みでも占ってもらえるのか」ということも気になるところ。
ではさっそく、占う内容の多いものから順番にご紹介します。

恋愛関連の占いが一番多い

相談内容で圧倒的に多いのが「恋愛関連」。
ある占いサイトの統計でも相談されることが多いジャンルの堂々1位が恋愛関連となっています。
これは、占いを利用する大半である女性の多くが恋愛関連の悩みを相談するからでしょう。

「恋愛の相談なら占いじゃなくても、友達でもいいのでは？」と思うかもしれませんが、そこはやはり占い師に相談しなければならない理由があるようです。

片思い、相性、結婚

片思いの相談や相性診断は恋愛関連の相談の中でも、もっともライトで気軽に相談できる内容。

• 相手が自分のことをどう思っているのか
• 両想いになるためにはどうすればよいのか

ということを占ってもらう人が多いようです。

30代前後の女性は、

• いつごろ結婚相手に出会えるのか
• 今の恋人とは結婚できるのか

など、結婚を意識した内容も目立ちます。
煮え切らない交際相手の態度に不安を感じて占いを利用する人もいるでしょう。
どちらにしても、占いの相談内容としては比較的ライトな内容と言えます。

復縁、浮気、不倫

恋愛関連の相談ごとの中で非常に多い内容。
複雑でややこしく自分だけでは解決できないヘビーな内容であり、なおかつリアルにいる周りの友人に相談すると批判されかねない内容だからこそ、秘密を厳守し、解決へのアドバイスをくれる占いを必要とする傾向があるようです。

復縁に関して多い相談内容は、

• 別れてしまった彼とよりを戻したい
• 彼に今彼女はいるか
• まだ私のことを好きなのか

という純粋に相手の気持ちを知りたいというものから、「今の彼女と別れさせて自分の元に戻るようにしたい」という相手女性を巻き込んだものまで様々です。

浮気や不倫の相談内容は、

• 浮気や不倫をしている人
• 浮気や不倫を疑っている人

この二つに分かれます。
浮気や不倫をしている人は、道ならぬ恋に悩みつつも関係を解消できなかったり、配偶者と別れさせて恋を成就させたいという相談が多数。
どちらにしても「このままの関係ではいけない」という気持ちからアクションを起こす人が多いようです。

一方、浮気や不倫を疑っている人は、何らかのきっかけでパートナーの浮気を疑っているのではっきりさせたい、パートナーが浮気をしていることは確実だけど、浮気相手と別れさせたいなどの思いから占いを利用します。

探偵や興信所の仕事は浮気の客観的事実を掴むことですが、占いを利用する人は、パートナーや浮気相手の気持ちはどうなのかという目には見えないメンタル面を知りたいということが背景にあるようです。

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家族や友達について占う

年中問わず相談が多い内容が「家族」や「友達」について。
占いは自分自身のことだけしか占えないということはありません。
極端なことを言ってしまえば、誰のことでも占えます。

もちろん、占術によっては相手の生年月日や名前が分かっていないと占えないものもありますが、霊視や霊能力の占いでは自分自身にある程度関係している人物であれば占うことは十分可能です。

実際に、子どものことについて相談する親も多くいます。

• 家庭内で子どもと上手くコミュニケーションをとりたい
• 子どもの気持ちがわからない

といった現在の状況に関することや、

• 子どもがいつ頃結婚できるのか
• 相手はどんな人なのか
• 就職できるのか

など、子どもにとって大きな転換期になるであろう未来のことなども占うことができます。
コミュニケーションはしっかり取れていても聞きにくい恋愛のことについて、例えば

• 今付き合っている人はどんな人なのか
• 今の人と結婚できそうなのか

など子どもになかなか聞けないことを占い師を通して知ろうとするという親も多いのです。

また、嫁姑問題や実親との関係性について相談をする人もいます。
「毒親」なんて言葉を聞いたことがある人も多いと思います。
最も身近な人間だからこそ下手に周囲に相談して確執が生まれては大変です。

他にも、親族間トラブルなど身内や友達に相談するには少し重いという内容を打ち開ける相手として占い師を選ぶ人もかなりいます。
先入観なく中立の立場から丁寧なアドバイスをくれる占い師のニーズは高まる一方なのです。

仕事、お金のこと

10年ほど前までは、占いを利用するのはほぼ女性と言われていました。
実際に周りで「占いの館」に並んだことがある人は、ほとんど女性だったと思います。

しかし最近では、電話やメールで占いを利用することができるようになり、占いをしているということが周りにばれにくくなったことから男性利用者が急増。
現在は、全体の2割は男性利用者と言われています。
そして、男性利用者がよく相談する内容が「仕事」に関することです。

ある占いサイトが公開している統計によると、多い相談ジャンルの第3位に食い込むのだとか。
仕事の相談は同僚の方が良い場合もあれば、そうでない場合もあります。

例えば、職場の人間関係に関することを職場内の人間に相談すると、どこから情報が漏れて噂話になるかわかりません。
絶対に秘密にしたい内容であれば、仕事場と関係のない人に相談する方が安全です。

また、友人や家族の場合は偏った意見になる可能性もありますし、ダメ出しをされる恐れも。
しっかり話を聞いてくれる占いの方がメンタル面の回復も見込めます。

上司、同僚、部下といった複雑な人間関係や、お金の問題も絡んで仕事に関する相談内容は多種多様。

• 今の職場のままでいいのか
• 人間関係がうまくいかない
• 起業、転職するタイミング

など誰かにアドバイスをもらいたいこともあるでしょう。
決断力がない人、優柔不断な人にとって、常に何かしらの「決断」を迫られる仕事は大変。
そんな人にとって占いは決断をサポートする一つのツールとなりつつあるのです。

過去や未来のこと

占いは「過去」「現在」「未来」いつのことについても占うことができます。

多いのは、現在何らかの悩みを抱えていて、その悩みを解決するためのアドバイスをもらうという流れですが、過去のトラウマや思いを浄化する方法として占いを利用することや、特に悩みがあるわけではなくて未来について占ってもらうことももちろん可能です。

「過去を占う」ということについて疑問が湧く人は多いかもしれません。
占ったところで過去は変えることができないからです。
しかし、過去に自分を苦しめたトラウマや苦い思いをずっと抱え続けて生きることは楽ではありません。

そのような苦しみから解放され、過去を浄化するために占いを利用することができるのです。
他にも、前世占いで

• 自分は何者なのか
• 前世からどんな影響を受けているのか

などを知って自分を見つめ直すきっかけにする人もいるようです。

一方「未来を占う」ことについては容易に想像がつくでしょう。
朝のテレビ番組で「今日1日の運勢」を見ることがあると思います。
これも簡単なものですが、近い未来を占ったものです。
本格的な占いになると、3ヶ月先、1年先、10年先などもっと先まで具体的に知ることができます。

例えば、「来年の3月から5月は運勢が良いから新しいことを始めよう」とか「夏頃は運勢が悪いのでおとなしくしておこう」などといったように、未来を占うことによってこの先何となく自分がどんな風に過ごせば良いのかを見通すことができるのです。

占う内容についてのまとめ

特に悩みなどはなく、娯楽的な意味で占いをするという人もいますが、基本的には周囲に打ち明けられない悩みを占いで相談することが多いということがわかります。

もちろん、占いの内容が当たっているかどうかも重要ですが、実際に占いをよく利用している人は、大きな決断をするというよりは「悩みを誰かに共有してほしい」「誰かに味方になってほしい」という気持ちから占いに頼るということが多いようです。

恋愛の場合は不倫や復縁など、現実にいる周りの友人に相談すると反対されてしまいそうな内容は特に、秘密を厳守してくれて、前向きなアドバイスをくれる占い師に相談したくなるのでしょう。

そのような背景から一流占い師の多くは一流カウンセラーでもあります。
悩みを誰にも打ち明けられずに苦しんでいるのであれば、占い師に相談してアドバイスをもらうという方法を検討しても良いかもしれません。

しかし、いくら有名な占い師だったとしても、正直なところ当たることもあれば当たらないこともあります。
それが占いです。
そのため、全ての決断を占い任せにするということはせず、一つの選択肢として占いを利用するということを頭に入れておきましょう。

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