占いとは?当たるも八卦当たらぬも八卦!楽しむための心構え
公開日:2020年5月25日 / 更新日: 2019年07月18日
あなたは占いに興味がありますか?
占いはよく「当たるも八卦当たらぬも八卦!」と言われますが、本当のところはどうなのでしょう?
ここでは占いの歴史から、占いを楽しむための心構えまでご紹介していきます。
占いは大昔から存在していた
さて、そもそも占いはいつごろから行われていたのでしょうか?
いまではテレビや雑誌で「星占い」や「血液型占い」という形でよく目にしますが、原点はどこにあるのでしょうか?
本来の占いの目的や歴史をさぐってみましょう。
いつからあるの?占いの歴史について
占いのはっきりとした起源はわかっていませんが、世界最古の文明といわれるメソポタミア文明で生まれたと考えられています。
メソポタミア文明は、現在のイラク地方の一部に当たる、チグリス川とユーフラテス川の流域で栄えた文明です。
メソポタミア文明の起源は、紀元前9000年ごろにシュメール人がチグリス川とユーフラテス川の流域に移住をしてきて農耕をはじめたシュメール文明だといわれています。
シュメール人の民族系統は不明ですが、後の文明に続く多くの発明を残していることでも知られています。
例えばシュメール文明では、農耕が盛んに行われていたため川の氾濫時期や収穫時期を正確に知る必要があり、月の満ち欠けを利用した1週間を7日と想定する太陰太陽暦の考え方を確立したといわれています。
また人類初の文字といわれる楔形(くさびがた)文字を発明し、その楔形文字を用いて書かれた文献には、星を読む天文知識によって占いを行っていたという記述も残されています。
星占いとして広く知られている12星座の起源もまた、メソポタミア文明にあるといわれているのです。
昔は何のために占っていたの?
古代の占いは、星の動きをはじめ日の出や日没といったあらゆる自然の現象や、動物のふるまいなどから神々の意志を読み解き、これから起こる天災などを知るために行われていました。
現代社会のように科学技術が発展していなかった時代ですから、森羅万象のすべてが神々の意志に委ねられていると考えられていました。
人々は豊かな生活を送るために神々に祈りを捧げ、占いを通じて天災など民族の存亡に関わる危機を予知しながら文明を発展させてきました。
やがて国家権力者が国の安定と権力を保つために、国家の一大事や戦争の吉凶を占いで判断するなど、政治的にも重要な役割を果すようになっていきます。
また占いと密接な関わりを持つのが宗教です。
占いは長い時間をかけてさまざまな役割を持ちながら変化し、世界中であらゆる占術が生みだされてきました。
現代の私たちが何気なく目にする、星占いや誕生日占いには長い歴史が隠されているのです。
現代の占いのあり方
占いが途方もなく長い歴史と年月をかけて、現代の私たちに受け継がれてきたことがわかりましたね。
ここでは現代の占いのあり方について考えてみましょう。
「当たる」のか「当たらない」のかという部分も、気になるところですよね。
日常生活に自然と溶け込んでいる
占いは、いまの私たちの生活の中では特別なものではありません。
初詣や神社・仏閣に訪れたときに、「おみくじ」を引く習慣がある人は多いでしょう。
朝のテレビ番組でも、1日の運勢を予言する「血液型占い」や「星座占い」などもよく目にしますよね。
占いの結果に対して特に意識を向けていなくても、「おみくじ」で「大吉」が出たり、「星座占い」で「今日はステキな出会いに恵まれる予感」など明るい内容の結果を耳にしたりすると、うれしい気分になるものです。
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個人の具体的な悩みに合わせた占いだと、直接占い師が鑑定をしてくれる「手相占い」や「タロット占い」が一般的でしょう。
最近は、電話をするだけで恋愛や仕事の未来についてのアドバイスがもらえる「電話占い」も大人気です。
転職や結婚など人生を大きく左右するかもしれない分岐点にさしかかると、将来への期待と同時に不安も大きく膨らみます。
そんなとき、ふと頼ってみたくなるのが占いです。
どのくらい信憑性があるの?
さて占いで最も気になるのが「当たる」「当たらない」の部分でしょう。
世界中で何世紀にもわたって多くの人々に親しまれてきた占いですが、結論からいってしまえば、未だに科学的な根拠は全く証明されていません。
たくさんの人々の性格と、これまで歩んできたその人の人生の情報をもとに、未来を予測する「四柱推命」や「手相」といった、統計学をもとにした占いも同じで、科学的な根拠はありません。
占ってもらってすごく当たっていると感じた経験がある方は多いかもしれませんが、人にはたくさんの側面があるので、本当に当っていたのかを判断するのは難しいところがあります。
例えば、ある占いで「いま人間関係に悩んでいるでしょう」と言われたとします。
占い師から一対一で直接言われると当たっているように感じられますが、客観的に見れば誰にでも当てはまる内容だとも受け取れます。
本当にピタリと当たる占い師は存在するのかもしれませんが、専門家ではない私たちが、その信憑性を判断するのは簡単なことではありません。
占いをするときは「当たる」「当たらない」に重点を置くよりも、自分では見つけられなかった新しい視点やアドバイスがもらえるのかどうかといった部分に目を向けるといいかもしれません。
ハマりすぎると危険信号!
占いは不安や悩みを解消してくれるためのものですが、頼りすぎないように気をつける必要があります。
占い師からのアドバイスの通りに行動をして上手くいった経験が一度でもあれば、次からも頼りたくなってしまいますが、本当に占い師に相談をしなければいけない内容なのか、立ち止まって考えるようにしましょう。
占いにばかりに頼りすぎると、やがて小さなことでも占い師に相談をしなければ自分で決められなくなってしまいます。
占いは自分を見失うためのものではなく、自分を幸せにするためのものだということを忘れてはいけません。
誰でも生活をしていればラッキーだと感じることもあれば、ツイていないと感じることもあります。
あまり神経質に思いつめず、大らかな気持ちで、日常の出来事を受け止めるようにしましょう。
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占いを楽しむための心構え
占いを楽しむためには、いくつかのポイントがあります。
上手に利用して、自分が望む幸せな未来を引き寄せましょう!
占いは自分を見失ったり、不安になったりするものではありません。
悩みを解決して幸せになるための、方法の1つです。
信じすぎない
占いとは適度な距離を保つようにしましょう。
占い師のアドバイスに基づいて行動をしたら悩みが解決したと感じる場合があるかもしれませんが、最終的に考えて行動をしたのは「あなた」です。
自分の判断力と行動力が、悩みを解決に導いたということを自信に変えていきましょう。
誰でも世の中のすべてを、自分の思い通りには動かせません。
上手くいくときもあれば、上手くいかないときもあります。
よく当たるといわれている占いも同じです。
すべての物事を占いで解決できるほど、世の中は単純ではありません。
占いとは、悩みすぎて狭くなってしまった視野を広げてくれる手段、誰にも話せないストレスを解消する方法の1つ、といった軽い気持ちで付き合うようにしましょう。
ポジティブな内容を心がける
占い師に相談をするときは、「どうしたら良い状況になるのか」という観点で質問をするといいでしょう。
例えば恋愛で悩んでいるとき、「〇〇さんに嫌われてしまっているのでは?」と相手の気持ちが気になる場合があります。
すると「私はあの人に嫌われていますか?」と占い師に聞きたくなってしまいますが、本来の相談目的は「〇〇さんと仲良くなること」のはずです。
そんなときは、「〇〇さんともっと仲良くなるためには、どうしたら良いでしょう?」と相談をするのが正解です。
占いで悪い結果を告げられても同じで、「どうしたら望まない結果を避けられるのか?」というアドバイスに耳を傾けるようにしましょう。
もし、占い師があなたを不安にさせるような内容ばかりを告げるようであれば、相談するのを止めましょう。
相談者を不安にさせる占い師は、優れた占い師とはいえません。
最後の決断は自分で!
1人で悩んでいると深刻に考えすぎてしまいがちですが、誰かに話を聞いてもらうと心が軽くなるものです。
また相手の意見を聞きながら自分の考えや気持ちを言葉にすることで、本当は自分がどうしたいのかがわかるときがあります。
誰にも話せない悩みを抱えているときは、思い切って占い師に相談するのも心を軽くする方法の1つです。
ただし、最後の決断は自分でしなければいけません。
占い師の言葉どおりの行動をしてしまうと、自分を見失ってしまうだけではなく上手くいかなかったときに深い後悔が付きまといます。
人は他人まかせで行動をすると、その責任を相手に押し付けたくなりますが、自分の責任で考えて行動をしたことに対しては後悔しないものです。
むしろ上手くいけば自信に繋がりますし、失敗したとしても納得できるでしょう。
占いについてのまとめ
占いの原点から現在の占いのあり方、上手な付き合い方についてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
占いに興味を持ったという方もいれば、ハマり過ぎていた自分に気がついたという方もいるでしょう。
占いですべての物事が解決できるわけではありませんが、問題に直面したときに上手に利用をしていけば、幸せを引き寄せる近道になるかもしれません。
占い師に言われるがまま行動をするのではなく、自分の意志をしっかり持って賢く利用していきましょう。