依存症の中で最近増えているのが占い依存症です。恋愛や仕事の悩みなどの問題を占ってもらっているうちに、占いから抜け出せなくなってしまい、重度の依存症の人の場合、月に数万円支払っていることもあります。
この記事では、自分が占い依存症に陥っているかどうかを調べる方法や依存症になりやすいタイプ、依存症を克服する方法をまとめました。占いから抜け出したい、やめたいと思っているのについやってしまうという方にも読んでいただけたらと思います。
占い依存症とは?
依存症とは、どのような状態かご存知でしょうか?中には依存症に陥っているのにもかかわらず、それに気付いていない人もいるでしょう。
占い依存症とは、日々の生活の中で不安を感じたときや問題が生じたときはもちろん、些細なことでも占いに頼ってしまい、占わないと不安になったり自分の考えだけで行動を起こせなくなったりしてしまう状態のことをいいます。
症状が悪化すると、有料の占いを頻繁に利用し、自分の納得のいく結果が出るまで繰り返し占ってもらうため、借金をかかえてしまう人もいるほどです。自分が依存症になっているかを判断できない人は、少しの期間占うことをやめてみましょう。
やめている間に、不安感に襲われたり、異常に落ち着きがなくなったりする場合は、依存症になっている可能性が非常に高いので注意が必要です。
占い依存症になりやすいタイプ
依存症になる人には、共通点があります。自分に当てはまることがないかチェックしてみましょう。
自分で物事を決められない人
通常の人は何か物事を決めるときは、自分の意志で決断します。しかし、自分で物事を決められない人は、確固とした意志がないため、誰かにアドバイスされるとその意見に流されてしまいます。そんな人が占いにハマってしまうと、何でも占い師の言う通りに行動してしまいます。
初めはアドバイスを聞く程度だったものが、そのうち開運グッズと称して高価な商品を売りつけられたりするようになり、最終的にはマインドコントロールされ、1人では生きていけなくなってしまいます。
スピリチュアルな世界に興味のある人
スピリチュアルな世界に興味のある人は、占いにハマりやすい傾向があります。占い師は、目に見えない霊的なパワーを持っていると思い込んでいる人が大勢いますが、実際は統計学から導き出した傾向から占ったり、相手の仕草や話し方を見て判断したりしていることが多く、霊的なパワーを使って占っている人は、少数しかいません。
あたかも霊的なパワーを感じて占っているように見せるのは、一種のパフォーマンスです。そのパフォーマンスをパフォーマンスと分かった上で楽しむ分には問題ありませんが、スピリチュアルな世界を信じるあまり、占い師の言葉を神のお告げと勘違いしてしまうと、最終的には依存症になってしまう可能性があります。
自分の非が認められない人
自分の非が認められない人は、失敗の原因が自分にあることを認めることができないため、なんでも人のせいにします。素直な人であれば、何か失敗しても、自分の実力が足りなかったことが原因だと反省しますが、このタイプの人は「運勢が悪かったから」とか「何か良くないものが取り憑いているから」などさまざまな言い訳をして、自分を正当化しようとします。
そのため何かを決断するときに、占いで出た結果の通りにしてしまえば、失敗しても占い師のせいにできるので、自分を守ることができます。それを繰り返すうちに、何かにつけて占う癖が付いてしまい、最終的には依存症に陥っていることがよくあります。
精神が弱い人
精神が弱い人は、生活の中で悩みを持ったり不安を感じたりすると、すぐに誰かに相談したくなります。家族や友人など親しい人に相談できるのであれば問題ありませんが、何かのきっかけで占いに手を出してしまうと、すぐに熱中してしまいます。
最近は電話占いというものがあって、電話で占い師と直接話しながら、アドバイスをもらうことができるので、急に不安を感じたときや夜眠れないときに、すぐ占い師に電話してしまいます。占い師は自分の話を親身に聞いてくれるので、利用する度に信頼が増していき、1日何回も電話してしまうこともあります。
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占い依存症を抜け出す方法
すでに依存症になってしまった人でも努力すれば、必ず克服できます。実際に克服した人が心掛けた行動を紹介します。
占う回数を減らし有料から無料の占いへチェンジする
依存症の人がいきなり占いを断とうとしてもうまくいきません。最初は、すべてを絶とうとするのではなく、回数を減らすようにしましょう。1日3回占ってもらっていた人は1日1回に、1週間に3回していた人は1週間に1回に、など自分のペースで回数を減らしていきましょう。
またいつも有料の占いばかりしていた人は、有料から無料へチェンジすることも大切です。無料のものは簡素なものが多く、有料のものほど熱中することはありません。無料のものに慣れることさえできれば、占いへの依存心はどんどん薄れていくでしょう。
占い以外の楽しみを見つける
占いに熱中しているときは、なかなか他のものに価値を見いだすことができません。しかし、そのままでは克服することはできませんので、他のことに興味を持つ努力をしましょう。
占いに熱中する前の自分を思い出してください。そうすれば、興味のあるものを見つけるのは簡単です。昔スポーツをしていた人は、再度スポーツを始めましょう。スポーツをするとストレス発散になり、身体が疲れるので夜もぐっすり眠れます。そうすれば、自然と占う回数も減ってきます。
すぐに他の趣味を見つけることが難しい場合は、友人と食事をしたり映画を観たりするだけでもかまいません。占い以外のことに楽しみを見つけましょう。
自分自身で考えて行動する
占いを信じてその通りに行動する人は、自分で考える力が低下しています。そのため、占うことをやめてしまうとどうしていいか分からなくなり、中には混乱してしまう人もいます。それを避けるためには、自分で考えて答えを出す習慣を身に付けることが大切です。
最初は、洋服の選び方や休日の過ごし方など、日常の些細なことでかまいません。それを積み重ねることで徐々に、考える力が身に付いていきます。そうすれば、占いへの依存心が薄れてきますので、何か大きな問題に直面したときでも、占いに頼ることなく自分で決めることができるようになっています。
自分の選択に責任を持つ
失敗してしまったときの逃げ道として占いを利用している人は、まず自分の非を認め、行動に責任を持つことが大切です。たとえ占いの通りに行動した結果の失敗だとしても、そうすると決めたのは自分であって占いのせいではありません。
そのことをきちんと理解し受け止めることができれば、逃げ道を作る必要がなくなるはずです。自分の非を認めるのは難しいことですが、少しずつ自分と向き合う時間を作りましょう。
悪いことがあれば良いことがあると考える
生きていると誰しもトラブルや壁に直面するときが訪れます。自分の努力次第で乗り越えていける問題であればいいのですが、中には自分ではどうすることもできず、ただ時間が過ぎて苦しい気持ちが薄れるのを待つしかないこともあります。
そんなときは、何かにすがりたい一心で占いに依存してしまうこともあります。しかし、人生は悪いことばかりではありません。必ず良いことも訪れます。悪いことばかりに心を奪われて、良いことに目を向けることができない状態になっていることが多いですが、一度冷静になって自分の人生に良いことがなかったか考えてみましょう。
過去の良い思い出を思い出すことができれば、これから先の未来にも希望が持てるはずです。悪いことばかり考えず、良いことを思い浮かべましょう。そうすれば、徐々に依存心が薄れ、自分の力で前向きに考えることができるようになるでしょう。
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占い依存症を抜け出す方法についてのまとめ
数ある依存症の中でも占い依存症は、麻薬やお酒といった重大な依存症と比べると、人生における影響は大きくないと思われがちですが、実際はとても深刻な問題です。
有料の占いに熱中し1日数回利用してしまうと、支出はどんどん膨れ上がり、挙句の果てには借金することになってしまいます。そうなる前に、依存症の疑いがある人は、早めに対処しましょう。
この記事で、依存症であるか判断するための方法や依存症になりやすいタイプをお教えしました。少しでも思い当たる節があれば、気を付けてください。
一度依存症になってしまうと克服するのは大変難しくなります。もしすでにそのような状態になってしまっているなら、自分の考え方やライフスタイルを変えてみましょう。
そうすれば、徐々に改善されていきます。最初から無理をすると失敗することがあるので、焦らず自分のペースで克服していきましょう。最終的には、占いに頼らなくても自分の力で楽しい毎日を送ることができるようになるはずです。