神社や寺院へお参りにいった際に引くおみくじですが、引いたはいいけれど、そのあと結ぶのか、それとも持って帰るのかを把握している人は意外に少ないものです。
一説では、大吉など良い運勢のものは持って帰って良いが、凶などの悪い運勢が出た場合には、お祓いをしてもらうために結んでいくのが良いというものがあります。
ここでは、おみくじを引いた後、持って帰るのか結ぶのか、また結ぶ際には、しっかり縛るのかくくるだけなのかなどの結び方についても紹介します。
おみくじを引いた後はどうしますか?
おみくじを引いた後、持って帰るのか結ぶのか、寺社によって決まっていたり、地域や各家庭で言い伝えらえていたりするでしょう。また、その人自身の考え方でおみくじを引いた後のアクションは違ってくるかもしれません。
おみくじを結ぶ説
何が出ても結ぶという人と、良くないときだけ結ぶという人の二タイプに分かれます。
良くても悪くても結ぶ
大吉、末吉、凶など、何が出たとしても結ぶといった説を唱えている人は、運勢が良くても悪くてもその場で結んで帰るという人です。過去は振り返らない!ある意味、潔いですね。
凶や大凶など良くないものだけ結ぶ
凶や大凶などは結んで帰るほうがいいというのは、聞いたことがある人も多いと思います。イメージ的に良くないものを持っていると縁起が悪い感じがするからでしょうか。
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おみくじを持って帰る説
こちらは逆に、何が出てもすべて持って帰るという人と、良いものだけ持って帰るという人の二タイプですね。
良くても悪くても持って帰る
引いたおみくじはすべて持って帰るという人は、私の周りでは少ないように思います。なかなか行けない神社だから記念に持って帰るとか、または神様からのありがたいメッセージだということを分かっている人かもしれません。
大吉や中吉など良いものは持って帰る
大吉や中吉、内容が良かったものだけを持って帰るという人は多そうですね。縁起が良いですし、お守り代わりに持っておくという人もいるでしょう。
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結ぶか持って帰るか特に決まりはない!?
実は、引いたおみくじを持って帰るのか、結ぶのかといったことに特に決まりごとはありません。良い運勢であろうと、悪い運勢であろうと、どちらの場合でも持って返っても良いですし、結んでも良いということになっています。
ただし、神社や寺院などの違いによって、ルールが決まっている場合にはそれに従いましょう。ご神木などに結ぶことによって、神様との縁が生まれるといわれていますが、神社内であれば、どの木でも良いというわけではありません。
木の成長を妨げる可能性があるため、禁止しているところもあるので注意が必要です。結び所が設けられている場合は、その場所に結びましょう。人と違った所が良いだとか、結び所が遠いから近くに、なんて考えは大間違いですから注意しましょう。
結び所そのものがない場合には、お持ち帰り下さいという意図だと考え、持ち帰るようにしましょう。
おみくじの正しい結び方
おみくじの結び方についてですが、こちらも特に決まりはありません。ただし、神様からのありがたいメッセージが書かれたものですから、破れないようになるべく綺麗に結ぶようにしましょう。
縛るというよりはくくるという感じで、あまりきつくない程度に結ぶのが良いと思います。コツは細くすることと、先に折り目をつけておけば、楽に結べるはずです。
悪い結果だった場合、結んで帰るほうがよいといわれている理由に、少しでも運が良くなるようにという願いを込めてくくるということもありますが、さらに利き手とは逆の手で結ぶと良いともいわれています。
片手でしかも利き手とは逆となれば、一苦労ですよね。その困難を乗り越えることで凶が吉に転じるといわれているそうです。是非、挑戦してみてくださいね。
持ち帰った後、ぞんざいに扱ってはいけない!
持ち帰ることも結ぶことも両方OKとなっていますが、持ち帰った場合には、丁寧に保管するようにしましょう。神仏の魂が込められていますので、神棚があれば神棚に、普通の引き出しの場合でも綺麗に整頓してから保管するようにしましょう。
また、お守り代わりや戒めの意味で読み返す場合などに、持ち歩くのも良いとされていますが、その場合には注意点があります。バッグの中などにポイと入れておくのではなく、財布などの中にキレイにたたんで大切に保管するようにしましょう。
願いが叶ったり、一年経って次のおみくじを引いたりするときに神社へ返すようにしましょう。その際は、お焚き上げのための返納所にお札やお守りなどと一緒に置くか、結び所へ結びましょう。必ずしもおみくじを引いた神社でなくてもよいそうです。
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おみくじは結ぶか持って帰るかについてのまとめ
おみくじを結ぶのか持ち帰るのかは、基本的にどちらでも問題ありません。寺社で決まりがある場合は、それに従いましょう。結ぶ場合は、決められた場所に結ぶようにしましょう。持ち帰る場合は、丁寧に保管しましょう。
おみくじというと、1つ100円など安価な値段で売られていますし、所詮は占いが書かれているただの小さい紙切れだ思われる方もいるかもしれませんが、神仏の魂が込められたものですから、お札やお守りなどと同様に神聖なものなのです。
結ぶ際でも持ち帰る際にでもその扱い方には十分に注意するよう心がけたいものですね。